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犬のイキイキ♪ペットライフ 人、場所、アイテムなどジャンルを問わず犬との楽しいライフスタイルをご紹介します。

コラムニスト 石黒由紀子さん

ドアを開けてお宅に入ると元気よくかけてくるかわいい柴犬。その犬の飼い主である石黒さんは独特の表現スタイルに定評があるコラムニスト。女性誌や愛犬誌を中心に活躍している石黒さんに、愛犬とのライフスタイルをお話しいただいた。

センパイとの出会い

石黒由紀子さん愛犬誌を中心に活躍
石黒由紀子さん
愛犬誌を中心に活躍
犬と暮らしたいと思っていたので、それを前提に引越をしてリフォームなど準備はしていたんです。でも、飼いたいという気持ちはあったのですが、かといって犬を積極的に探すのでもなく……。何かの犬種にこだわって選ぶのにもなんだか、ちょっと抵抗があったんですよね。いつ飼うかなどもまったく決まっていなくて。友だちの犬に子どもが生まれたら、その子を引きとりたいな、なんて思ったりもしてたし、そんな感じですから、決定的な犬との出会いもないまま時間が過ぎていくといった感じでした。

ある日、伊豆にあるドックフォレストというところに夫と仕事で行ったのですが、その時に「かわいいねぇ」なんて言いながら、ちょっと大きくなった柴犬を見ていたんですね。そしたら、後ろから「ほかの子も見てみませんか」と悪魔の声がかかって、もうまんまと2人でやられてしまいました(笑)。
担当の方が連れてきたのは、生まれてまだ1ヶ月くらいのほんとに小さな豆柴で、その子を夫の手の上に「ぽこん」と置いたんですね。それがこの子なんです。もう、2人とも「わぁー」って感じで、夫が「ねー、どうする? どうする?」って言うんですけど、私を見る目は(もう、心は決まっている)と(笑)。
私もそのかわいさにキューンとなってて「あー、これが縁とタイミングいうものか」とその場で決めました。
帰り道は、2人で「こんなことになるとは!」と、うれしい誤算というかちょっとびっくりの幸福感でした。
「あの子と私たちは、赤い糸で結ばれていたのかも〜」なんて。

“センパイ”とはユニークな名前ですが、由来は。
石黒って1496と数字で書けるじゃないですか、だから最初は数字でかける名前がおもしろいかも、なんて話していました。それで、832で“はちみつちゃん”とか428で“よつばちゃん”とか、果ては焼肉屋に行ったときのナムルで78のナムちゃんとか……。
そんな中で犬に「お願いしますよ、センパーイ」なんて呼びかけるのも楽しいかもねぇなんて、ノリで話してはいたんです。特に決まったわけでもなかったんですけど、その頃、夫がJ-WAVEに出演することがあって、その番組の中でナビゲーターの方が「石黒さんのおうちに、今度ワンちゃんがきて、名前は“センパイ”ちゃんというのだそうです」と。放送で先に出てしまって、その後でそれを聞いていた知人や友人たちから、「センパイちゃん元気」とか「センちゃんは?」って電話やメールをいただくようになって。
結局、それでセンパイになってしまいました。獣医さんから名前を呼ばれるときや病院のカルテに“センパイ”って書くんですけど、ちょっと恥ずかしくて(笑)。でも、気に入ってます。そうそう、これは、センパイちゃんが顔つけて寝るお気に入りの犬のぬいぐるみなんですけど、これはコウハイちゃんですかねぇ。

センパイちゃんとの新生活はいかがですか?

ちょっと天然?な
柴犬のセンパイちゃん
ちょっと天然?な
柴犬のセンパイちゃん
この子が我が家に来るまでちょっと時間があったので、心の準備や環境を整えるためにはちょうどよかったと思っています。フードボウルとかリードを買ったり友達からケージをもらったりと色々できました。
実際、犬が来るまではもっと振り回されるかと思っていたのですけど、今のところムダ吠えもなく、とてもよい子で困っていないです。暮らしのペースを乱されることもあまりなく、家具を噛んだりなんていたずらもしないですね。とはいえ、2人とも実家に犬はいるのですが、自分たちの家で一緒に暮らすことは初めてなので、いろいろな出来事ひとつひとつが新鮮です。仕事上、いろいろと犬に携わることが多く、それこそ、たくさん色々なものを見てきちゃったこともあるのかもしような気がしています。

石黒由紀子さんの著書
石黒由紀子さんの著書
仕事に関して変化はありましたか?
以前は、仕事の日には「今日はどんな犬に会えるのかな」というのが楽しみで、新たな気持ちでいろいろな犬に会ってきました。でも、今はセンパイが来て自宅に犬がいる生活が始まったので、すべての犬を客観的に見られるように、出会う犬にちゃんと向き合えるように、仕事上で自分の犬が中心になってしまわないように気をつけています。
ほかには、やっぱり、外出時間が以前より短くなりましたね。仕事のスイッチがオフになれば、今までとは違って、この子が暮らしの中心にいますから。例えば、仕事で出かけて次の打ち合わせまで時間がある時など、以前は映画を観たりしていたのですが、今は一旦、家に戻ってから、もう一度出かけるようになりました。原稿を書いていても、前はダラダラというか中だるみしちゃう時があったのですけど、今は時間を決めて、はやくセンパイと遊ぼうと思っててきぱき片付けちゃったりして。そういう意味では、以前に比べてメリハリがつけられるようになりました。そうそう、あとは、夫が早く帰って来るようになったりして、なんだやればできるじゃんって(笑)。それと若干、早起きになったかなぁ。

仕事に関して変化はないですか?

人にとってセンパイは
なくてはならない存在
2人にとってセンパイは
なくてはならない存在
そうですね。夫婦関係もセンパイを通じて変ってきたかもしれません。センパイが、私にとってひとつのコミュニケート手段になっていますね。
いいガス抜きと言うかショックアブソーバーと言うか、夫婦間での意思疎通が前よりスムーズになっているような気がします。
夫婦喧嘩は犬も食わないっていいますけど、二人きりの生活からもう一人家族が増えることで、気持ちのバランスがとりやすくなるのか、喧嘩しなくなりますねぇ。 あと、ほかには、犬を介しての地域でのつながりができてきました。
とあるお店に犬がいるのをみて、そこのご主人に「犬を連れて入ってもいいのですか」って聞いたら、「どうぞどうそ」って。その後、偶然、通りでそのご主人にお会いしたら、「ワンちゃんはまだ来ないのですか?」なんて聞かれたりして。犬を連れている人と挨拶を交わすようになったり、うれしい出会いもありますね。犬を連れているだけで、勝ち抜き戦不戦勝的に、もうその人のことを「きっといい人だ!」と勝手に思ってしまいます(笑)。

石黒さんにとってセンパイちゃんの存在とは。

「どう?カワイイでしょ」by センパイ
「どう?カワイイでしょ」by センパイ
この子は、ちょっとぼんやりさんなところがあるようです。くるっと回って見せるのに鼻を壁にぶつけてしまったり、ものが落ちてくるほうにわざわざ逃げてしまったり……、あ、私に似てるかも、ですね(笑)。あと、おもちゃなどを取り上げても平気で、物に対して執着があまりないようです。とぼけててマイペース、けど、けっこう気ぃ使いの一面もある愛すべき存在。カラダは小さいけれど、私にとってその存在は大きいです。 センパイって名前ですけど、我が家では上下ではなくて並列な関係。そう、センパイは良き相棒です!

まだ、来て間もないですけど、もはや、この子がいない生活なんて二人とも考えられませんね。想像しただけで悲しくなる(笑)。
もう少ししたら、近所の下北沢あたりを夫婦でセンパイを連れて散歩して、2人と1匹でゆるゆるとお酒や食事を楽しめたらいいなぁ。そう、あとはみんなで温泉に行ったりドライブしたり……、なぁんて夢は広がりますけど。今は、犬が中心の犬に寄り添った暮らしというより、双方が歩み寄って、お互い無理なく楽しく自然に暮らす、というのに憧れます。


■石黒由紀子プロフィール

いしぐろゆきこ
『CREA』(文藝春秋/刊)などの女性誌や愛犬誌にゆるーいコラムやグッズ紹介を執筆。
あらゆる犬モノに目がなく、常に街中をチェックする。文、書、絵などをゆるゆるやって暮らす日々。
『いぬのきもち』(ベネッセコーポレーション/刊)、『野性時代』(角川書店/刊)、『Pooka』(学研/刊)などで連載中。
近著にエッセイ集『なにせ好きなものですから』(学研/刊)。春、愛犬とのお花見さんぽを夢見ている今日このごろ……。
http://www.blueorange.co.jp/yuruyuru/
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