HOME > ペット なんでもアドバイス > 「多頭飼いの際のコミュニケーションのコツ」
プロがお答えします!ペットの何でもアドバイス 愛犬・愛猫に関する疑問や、心配事などのお悩みにペットのプロがお答えします。

多頭飼いの際のコミュニケーションのコツ

現在、我が家には愛犬が1匹いるのですが、家族会議の結果、もう1匹を迎え入れることになりました。多頭飼いは初めてなので多少不安もあります。
コミュニケーションのコツを是非教えてください。

新しい家族が増えるのはとても楽しみですね。「2匹で思う存分仲良く遊んでほしい」「2匹におそろいの洋服を着せていろいろな所にお出かけしたい」など、飼い主さんの夢はどんどん膨らむことでしょう。楽しい「多頭飼いライフ」を送るための飼い主さんの心構えについてお話したいと思います。

「今までどおり」を心がけて

新しい家族が増えても、なるべく今までどおりの生活サイクルを心がけ、「飼い主さんと先住犬の家族に 新しい家族が加わる」というイメージで子犬を迎えると良いと思います。
子犬には何かと手がかかり時間をかけることになってしまいます。その分先住犬に対しては、飼い主さんが「何でも先住犬を優先する」という気持ちを常に持っていてあげてほしいと思います。優先するものはごはんやおもちゃなど目に見えるものだけではなく、例えば「おはよう」や「ただいま」の挨拶やごほうびをあげる順番などもです。
そうすれば、先住犬は「飼い主さんが子犬の世話をする時間が増えても、何でもボクを先に考えてくれているんだ」と納得することができ、不安な気持ちや子犬に対するやきもちも軽くなることと思います。
また子犬も飼い主さんが「今までどおり」を心がけることで、家族のルールに合わせて生活することを学んでいきます。

1匹ずつとの時間を作る

多頭飼いになっても、1匹で飼っていた時と同じ時間をそれぞれに掛けてあげることができれば一番 良いのですが、なかなかそうもいかないのが実情だと思います。繊細な先住犬の中には、今まで通り時間を掛けてくれなくなったことを不安に思い、飼い主さんの気を引こうとわざと困らせることをするようになってしまう犬もいます。

せっかくの多頭飼い、お散歩やしつけのトレーニングなど何でも一緒にしてあげたくなってしまいがちですが、飼い主さんが1匹ずつとじっくり向き合う濃密な時間を一日5分でも良いので持ってあげると良いと思います。愛犬それぞれが飼い主さんとの時間を楽しめることはもちろん、飼い主さんはそれぞれが何に興味を持っているのか、得意なことは何か、などより深く理解してあげるようになることができます。

また多頭飼いで犬同士の結びつきが強くなりすぎると、お互いが依存しあってしまい何でも2匹一緒でなくてはできなくなってしまったり、先住犬が子犬を異常に守ろうとしてしまったりすることも考えられます。飼い主さんとそれぞれの結びつきを強くしておけば、そのような問題も未然に防ぐことができます。

家族になるには時間を掛けて

「今日からこの子も家族の一員よ。」と言われても、今まで飼い主さんを独り占めしていた先住犬の中にはなかなか納得できない愛犬も多いことでしょう。

兄弟げんかや力比べをしてみることもあると思いますが、大けがをしたり、明らかに力の差がある、などという場合を除いては、犬同士の関係作りは基本犬同士に任せたほうが良いと思います。けんかは、お互いを理解し合って「真の家族」になるためのコミュニケーションの場合もあるようです。
もし先住犬が後から来た子に力で負けてしまい、犬同士の中での順位が下になってしまったとしても、飼い主さんはあくまでも「今までどおり」、先住犬を優先し続けてあげてくださいね。先住犬は飼い主さんに優先してもらえることで、自信を失うことなく新しく来た子のほうが力に関しては強いのだということを受け入れることができると思います。
すぐに子犬と仲良くなってくれる子、仲良くなるまで1年以上かかる子、様々です。飼い主さんが焦らず、犬同士がお互いを「家族」と認め合うようになれるよう、暖かく見守ってあげてください。
ドッグアドバイザー 高田由香
ドッグアドバイザー
高田由香
アドバイザープロフィール
ドッグアドバイザー 高田由香
・有限会社トリプレッタ 代表取締役
・NPO法人日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー
・愛玩動物飼養管理士
TV、雑誌など多数のメディアに出演中。ペット可集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。
前のページに戻るページTOPへ戻る